認知症の義母に

2015.930

しっかりしていた義父が入院し家に一人残った義母、義姉夫婦の献身的な介護には頭が下がります。

少しでも休んでもらえればと駆け付けた日の昼下がり、義母に横になってもらい着衣のままトリートメントをしてみました。

背中から足先までを大きくゆっくりとなでていくことをただただ繰り返したのです。

 

「きもちいいね~ なんだか肌になめらかな感じがするね~」

「淳子さん上手なんだわ、柔らかくてふわふわして何とも言えない気持ちだね」


最近は何度も同じことを聞き返し、怒りっぽくなっていたという義母。

二人だけの空間で、私には何よりうれしい穏やかで優しい義母の言葉でした。

 

そして頭に触れた時、「マッサージしてもらったらぼけた頭が少しは良くなるだろうか」

 

本人が本当に辛いのですね。スースーという寝息に胸がいっぱいになりました。